会計プロフェッションコース:Vol.2

2年間の税法修士取得後、最短1年で会計修士が取得できるマルチディグリー制度を利用。

和田 幹男さん和田 幹男さん
会計プロフェッションコース1年

大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?

多くの院生がそうであるように、私も税理士資格取得を目指して受験しました。私の場合は若い頃に家庭の事情で大学を中退しており、大学院受験のためには大学卒業が必要だと思っていたので、当初は大学院への入学は考えていませんでした。
ある日千葉商科大学大学院の田口先生のゼミの卒業生で、現在税理士になっている方に制度の概要を教えてもらい、個別入学資格審査試験により経済学の筆記試験を経て大学院に入学させていただいたという経緯があります。実際に大学院で学び、多忙な仕事と両立されている方を目の当たりにし一念発起できたことは幸運であったと思います。おかげで税務プロフェッションコースは論文を仕上げ、無事卒業することができました。現在はマルチディグリー制度を利用して会計の論文にチャレンジしています。

会計ファイナンス研究科を選択したポイントはなんですか?

普段の仕事では、なかなか平日の夜間に通学することが難しいため、やはり土曜日と日曜日のみで単位取得の可能性があることは強みでした。そのため1年次は土日のほぼ終日が授業となり、なかなか辛いものがありますし、卒業に要する単位数も少ないとはいえないですが、専門職大学院として必要不可欠な科目のみが厳選されてカリキュラムが作成されていると感じました。
またマルチディグリー制度により2年間の税法修士取得後、最短1年で会計修士が取得できるチャンスがあることも大きな魅力でした。

関心の高い授業はなんですか?

租税法や判例研究は税理士法人の実務を行う際の実践的な知識として非常に興味深いものでした。普段の業務で参照している条文や通達が過去の税務訴訟での判決や裁決事例をきっかけとして制定されたものであることなどは驚きでしたし、根底の考え方を知ることは何より応用力につながると実感しています。倫理学の授業で現役の警察大学校の樋口晴彦先生から企業不祥事発生原因について学んだケースワークが印象的でした。

学んでみて、気づいたことや変化したことなんですか?

実務においても、過去の裁決事例や判例にあたり判断ができるようになったことが大きいと思います。それまでも専門書やインターネットである程度調べてはいましたが、税法論文作成の過程で多くの専門書に触れたり判例を検索したりすることで体系的に調べることができる様になったと思います。

周囲の院生はどんな方々でしょうか?

自分と同じく社会人の方がほとんどですので自然と授業の宿題や論文の進捗など協力しながらやろうとする空気があるように感じます。似たような目標をもっている大人の方が多いかなと思います。

教員の印象は?

当初は大学院の授業は実務とかけ離れているのではないかと誤解していましたが、近年の大企業の会計不正の問題であったり国際的な租税回避の問題であったりと最新のテーマを与えてくださり、学ぼうとする意思がある者には深い知見を与えてくれると感じました。

修士論文の執筆については?

税務プロフェッションコースでは2年間かけて税法論文を執筆しましたが、もう少し早くから関連論文を読むべきであったと反省しています。1年次は土日をフルで授業を入れてしまい、本格的に論文作成に入るのは2年次からとなってしまったのですが、1年次のときから税大論叢であるとか租税資料館の受賞論文などをもっと読み込んでおけばゴールまでのイメージが掴みやすかったのかなと今になって思います。
マルチディグリー制度での会計論文作成については、1年で論文を仕上げることを目標とするのですが、土日の半分くらい授業を採る必要がありますので論文と両立させるための時間を上手に確保する必要があると感じます。

キャンパスの環境についてお聞かせください

キャンパスは決して広くはありませんが非常に清潔感があり、図書館や情報システムの利用環境も整備されており快適です。特に税法関連の資料は非常に豊富で卒業後も利用したいと思うほどです。

通学している現在の生活について、仕事や時間など、どんな工夫をされていますか?

平日は机に向かう時間が限られるため、通勤の電車のなかで参考文献などの確認をしています。家族には3年間だけであることを理解してもらい、土日はほとんど勉強にあてています。

卒業後のキャリアプランについてお聞かせください

税理士資格を取得して、現在勤務している税理士法人で学んだことを生かしていきたいです。そしてセミナーやコンサルティング業務の内容に厚みを持たせることができればと考えております。

今後、受験を考えている方へのメッセ-ジをお願いします

大学院の論文を通じて税理士資格を目指すことを実際に経験してみると、当初想像していたより非常に興味深い内容であることに気づきます。資格取得だけの学習ではなく税法や会計学の本質を理解し実務にフィードバックできる学習を通じて資格取得を目指すことができるので、もし種々の事情が許すのであれば良い選択肢の1つであると思います。